富山市で不動産売却！不動産競売とは？相続した場合の税金について

競売とは

登記上の抵当権に基づいて債権者が申し立てを行い、裁判所が不動産の売却を命じることを指します。通常、不動産購入のために金融機関でローンを組む場合は、抵当権が設定されます。

抵当権とは、ローンを返済しきれなかった場合に債権者が不動産を差し押さえる権利のことです。債権者となる金融機関は、借主がローンを完済できなくてもお金を回収できるよう、抵当権によって保険をかけているといえます。

なお、競売における手続きは、全て裁判所が主導となって進められるのが基本です。

任意売却との違い

ローンの支払いに困った場合は、任意売却という選択肢もあります。任意売却とは、債権者が出した条件を満たし、許可が下りた際に抵当権を抹消し、不動産が売却できるようになる方法です。競売との違いは、以下のとおりです。

売却価格

競売より任意売却の方が高く売却できる可能性があります。任意売却によって相場に見合った価格で売却を行えば、ローンを完済しやすくなるでしょう。

売却後のローンの返済方法

競売にかけられた場合は、一括でローンの返済をしなければなりません。任意売却なら、交渉次第で分割返済が可能です。

立ち退きの際の引越し費用

任意売却は、金融機関と交渉を行うことで引越し費用を受け取れることがあるため、立ち退きの費用負担を抑えられます。競売では立ち退きのための費用が出ることはほとんどありません。

売却後も住み続けられるか否か

任意売却によって親族などに不動産を売った場合、親族を貸主、自らを借主として物件を賃貸すれば、住み続けることが可能です。一方で、競売に出された後の物件に住み続けると不法占拠と見なされ、追い出されるリスクがあります。

固定資産税とは何？

建造物や土地などの固定資産にかかる税金のことです。1月1日時点で固定資産を所有している人が納税する必要がありますが、納税前に本人が死去した場合は固定資産の所有権が移るため、相続人が税金を納めることになります。なお、相続人が複数いる場合は持分に応じて各人が支払うのが基本です。

相続を放棄した場合は？

相続の権利を放棄した場合、固定資産に関する税金を納める必要はありません。また、複数の相続人の間で遺産の分割を協議している間も、合意に至っていなければ支払い義務は発生しないとされています。

成人していなくても税金を支払う？

成人年齢に達していなくても、固定資産の所有権を受け継いだ場合は納税が求められます。しかし、仕事を持たない未成年が多額の税金を払うのは困難であることがほとんどです。この場合、未成年の管理者である親が代わりに税金を納めることになります。

税金を納めることが難しい場合の対策

経済状況によっては、相続した不動産の固定資産税を支払うのが難しい場合があります。対策として挙げられるのが、分納です。固定資産税は一度に支払うことが原則になっていますが、分納を申請すれば1年間で4回に分けて支払うことができます。

「継続的に税金を支払うのは無理だ」と感じた場合は、当該不動産を売却するのも1つの方法です。税金を納める義務がなくなるのに加え、維持管理の手間もかからなくなります。納税に困ったときの選択肢として検討してみてください。