戸建てや土地といった不動産の購入は、一生ものの大きな買い物になります。後悔しないよう、物件や土地の状況を十分に見極め、納得できる形で購入に踏み切りましょう。
不動産を購入するときの流れを前もって把握しておけば安心して手続きを進められます。また、内覧や見学で見ておきたいポイントについても事前にチェックしておきましょう。
富山市周辺で不動産売買のお手続きを承っている株式会社スリーピースが、不動産を購入するときのポイントについて解説いたします。
まっさらな新築の住宅はやはり人気があるものですが、近年ではあえて中古の住宅に絞って物件を探す方も増えてきました。住宅の状態や機能性、価格などをトータルでチェックし、よりよい住宅を選びましょう。
不動産の購入にはいくつものステップがあるため、あらかじめ購入時の流れを確認しておくのがおすすめです。こちらでは、不動産購入時の流れをご説明いたします。
新築と中古どちらがいいの?
新築住宅と中古物件にはそれぞれの良さがあります。
1.新築住宅を選ぶメリット
新築物件を選ぶメリットはやはり、最新設備を備えたきれいな住宅に住めるという点でしょう。まだ誰も入居したことのないまっさらな状態の住宅に住めるのは、やはり気持ちのいいことです。
注文住宅を建てる選択をすれば、間取りや設備を自由に選ぶことができます。最新の設備は高価に思えるかもしれませんが、長い目で見ればランニングコストが抑えられお得になるケースも多いものです。
新築住宅は価格が高いというイメージから敬遠されがちですが、税制面の優遇制度を利用すればリーズナブルに住宅を購入できることもあります。
2.中古住宅を選ぶメリット
住宅の購入価格を抑えるために中古物件を選ぶのもよいでしょう。
中古住宅は新築物件に比べて物件数が多いため、理想のエリアや住環境を選べるという良さがあります。
また、近年ではリノベーションができる中古住宅も増えてきました。中古住宅は修繕に手間がかかることがありますが、こだわりのリフォームやリノベーションを施せば愛着のわく住宅に仕上げられます。
新築と中古にはそれぞれ違った良さがあるため、どちらが優れていると一概に結論づけることはできません。
物件を選ぶときには、譲れないポイントやこだわりたいポイントを整理するのがおすすめです。きれいな物件に住みたい、お金を節約したいなどの優先事項をもとに、好みの物件を選びましょう。
不動産を購入する際の流れ
不動産購入の方法は状況によって異なりますが、多くの場合は以下のような流れとなります。
1.情報収集を行い、資金計画を立てる
まずは、どのような物件を購入したいのかというイメージをもとに情報収集を行いましょう。インターネットなどの媒体を使って物件情報を集めながら、広さや間取りなどの希望条件を整理していくのがおすすめです。
これと並行して予算を決めて資金計画を立てることも大切です。ローンを組む場合には毎月の返済額をシミュレーションしておきましょう。
2.物件を探し、見学に行く
物件探しをする中で気になった物件が見つかったときには、実際に見学に足を運びます。
新築物件であれば現地やモデルルーム、中古物件の場合には現地の内覧を予約することになります。見学当日には住宅の設備や状態だけでなく、周辺環境などもチェックしておきましょう。
3.気に入った物件に申し込みをする
購入したいと思える物件に出会えたら、仲介している不動産業者に申し込みを行います。申し込み時には書類を交わした上で手付金を支払うことがあります。
4.契約の手続きを行う
物件を購入する際は、宅地建物取引士から物件に関する重要事項の説明を受けましょう。不明な点があるときにはこのタイミングで確認しておくのが安心です。
条件を十分に確認して内容に問題がなければ、契約に進みます。契約時には実印や印鑑登録証明書、本人確認書類の他、住民票などの書類が必要です。
5.住宅ローンの契約をする
住宅ローンを組むときにはこの段階で手続きを行います。契約のときに金融機関や保証会社の審査を受け、融資が承認されていれば申し込みが可能となります。
6.引き渡しの手続きを行う
すべての手続きを済ませた段階で物件の引き渡しが行われます。引き渡しの際には不動産の登記手続きが必要です。
鍵を受け取って引越しをすれば、晴れて新生活のスタートとなります。
中古物件を購入する際には、現在の物件の状態を細かく確認しておくことが大切です。内覧に足を運んだ際に慌てないよう、見ておきたいポイントをあらかじめまとめておきましょう。
また、土地を探す際にもあらかじめチェックポイントを把握しておくのがおすすめです。ここからは、中古物件と土地を購入するときに確認したいポイントをそれぞれご紹介いたします。
中古物件購入時の確認ポイント
中古住宅の内覧では、以下の点を必ず確認しておきましょう。
1.間取り
事前に間取り図で確認した間取りと、実際に足を運んでチェックしたときの室内の雰囲気は異なります。内覧の際には、部屋の広さや使いやすさをイメージしましょう。
また、生活動線や天井の高さ、日当たりなどもぜひ確認しておきたいものです。
2.外装と内装の状態
中古住宅の外装や内装には劣化が起きていることがあります。
屋外では屋根や外壁、基礎などに割れや傾きがないか、状態を確認しておきましょう。室内では壁のヒビやクロスの剥がれ、窓まわりの劣化などを見ておくとよいでしょう。
3.水回りの状態
水回りの劣化は中古住宅を購入する上で気になるポイントです。
キッチンではシンクやコンロ周りだけでなく、シンク下の水漏れやニオイなどもチェックしましょう。水漏れによる水回りの劣化は建物全体の傷みにつながるので、特によく確認しておきたいものです。
また、バスルームやトイレの使用感を確認し、許容範囲かを見極めておくことも大切です。
4.収納スペースの広さ
住人がいる住宅では収納スペースまでは見せてもらえないかもしれません。実際に中を見られないときには、収納の使い勝手や湿気の有無について質問するとよいでしょう。
5.風通しや眺望
住宅の窓からどのような景色が見えるのか、風が通り抜けやすいかといったポイントも見ておきましょう。
日本の住宅は湿気がこもりやすく、気付かないうちに柱や壁が傷んでしまうことがあります。十分に風が通り抜ける住宅であれば安心して生活できます。
6.周辺環境
内覧の際には駅や周辺施設からの距離の他、近隣の自然の多さ、音やニオイなどもチェックしておきたいものです。可能であれば、隣近所に住んでいる人の情報や町内会の雰囲気なども尋ねておくとよいでしょう。
土地購入時の確認ポイント
土地を購入するときには、実際に土地に足を運ぶなどして状態を確認しておきましょう。
1.建てられる建物の規制や制約
土地にはそれぞれ建ぺい率や容積率といった定めがあります。建ぺい率とは敷地の何%まで建物を建てられるかの定め、容積率とは敷地面積に対する延床面積の割合上限のことをいいます。
また、土地は市街化調整区域または市街化区域のいずれかに分類されており、それぞれ用途が定められています。場所によっては住宅が建てられないこともあるので必ず事前に確認しましょう。
さらに、エリアによっては道路斜線制限や高さ制限、日影規制といった制約もあるので、こちらについても事前の確認が必要です。
2.地盤の状況
地盤が弱い土地に建物を建てると、災害のときに大きなダメージを負うことがあります。安全のためにも、土地を購入するときには地盤の状況を確認しましょう。
地盤が悪い場合には、地盤補強工事をすることで住宅を建てられる強い土地に改良できます。ただし、工事にはまとまった費用がかかるので注意が必要です。
3.インフラの状況
土地の近くに上下水道や電気ガス、通信などが来ているかを確認しておきましょう。これらのインフラが近くにない場合には、設備を整えるための工事費が余計にかかってしまいます。
4.周辺環境
土地から駅までの距離や、土地の周辺にどのような施設があるのかを確認しておくことも重要です。
スーパーや学校などの便利な施設が近くにあれば生活しやすくなります。また、警察署や交番が近くにあるエリアは治安が良い傾向にあります。
5.土地の歴史についても調べておく
国土地理院のホームページや各インターネットサイト、図書館の蔵書などを活用すれば土地の歴史を調べることができます。該当する土地がかつてどのように活用されていたのか、地盤に問題がないかといった点を詳しく調べておけば安心です。
中古物件や土地を購入する際には、実際に足を運んで状態を確認しましょう。内覧や見学は、気になる点を納得いくまで質問して解決するまたとないチャンスです。見るべきポイントや質問したいことをあらかじめまとめておけば、不動産の状況を隅々まで把握できます。
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